みなさんは普段のお洗濯の際、柔軟剤を使っていますか?
柔軟剤って好き嫌いが分かれませんか。わたしの周りの人に聞いても、使う派と使わない派に分かれています。家族の中で派閥が分かれると大変ですよね。洗濯分けなきゃいけなかったり。ああめんどくさい…
ちなみにわたしは使う派です。
あれ?シックハウスの投稿で、「化学物質はできるだけ使わないように」って言ったのに(シックハウスの投稿)
たしかに矛盾していますね💦
でも柔軟剤を使ったあとのタオルのふわふわ感、やみつきになりますよね。あと(自称)スポーツマンとしては、ランニングロードや登山道などで人とすれ違ったとき、汗臭いよりはフローラルな香りを漂わせたいじゃないですか。
でも反対派の意見として、衣服の機能を損なわせるという声も聞きます。むむむ、もしこれが本当ならこちらのほうが説得力ありそう。
油脂のけん化という反応で石鹸が作られるということを学んだ流れで、柔軟剤について調べてみました。なお途中、微妙な手書きイラストが出てきますが、お許しください。
界面活性剤
洗剤の主成分は界面活性剤です。このようにマッチ棒のような形をしています。どのサイトをみてもマッチ棒だったので、本当にこの形なのだと思います。(なぜ急に疑う)
このマッチの棒の部分が油となじみやすく、丸い部分が水になじみやすいという性質を持ちます。界面活性剤には様々な種類があり、洗剤の用途などによって使われる界面活性剤が違います。
洗剤
洗濯用洗剤には主にアニオン界面活性剤が使われます。これはマイナスの電荷をもちます。
まず油となじみやすい部分が衣服の油汚れにくっつきます。
次に、水となじみやすい部分が洗濯機の中の水と結びつき、汚れを浮かします。そして水中で汚れを持った界面活性剤が集合して粒子となります。これをミセルと呼びます。
↓ミセルのイメージ
すすぐとミセルごと洗い流されるという仕組みです。
柔軟剤
柔軟剤で主に使われるのは、カチオン界面活性剤です。これはプラスの電荷を持ちます。
まず水となじみやすい部分が繊維に吸着します。
すると、油になじみやすい部分が繊維の外を向いて並びます。これで、衣服が薄い油の膜で覆われたような構造ができあがります。これによって、繊維と繊維が接触する際の摩擦抵抗を弱めてくれ、すべりがよくなり手触りもなめらかになるということです。
「柔軟剤により繊維の表面に油の膜ができる」ということになるので、確かに柔軟剤を使うとタオルや衣服の吸水性が弱まったり、汗の吸収が妨げられたりという弊害もあるようです。
ということで、柔軟剤反対派の声は真実であることが確認できました。
ちなみに、柔軟剤を洗剤と同時に使うと、柔軟剤のカチオン界面活性剤と、洗剤のアニオン界面活性剤が結合してしまい、本来の働きをしなくなってしまうとのことです。なので、それぞれの投入口に入れずに直接まとめて洗濯機に入れてしまうのはやめましょう。(そんなことするのわたしだけか)
おススメの洗濯法
うーん。納得はできましたが、でもタオルはふわふわにしたい。
柔軟剤を使わなくても新品タオルのふわふわ感を復活させる方法はないのでしょうか。
調べてみると、おすすめなのはとにかく洗濯物をほぐしてあげるということだそうです。
洗濯ものが固くなってしまうのは、繊維同士が固まってしまうためのようです。なので干すときによくほぐしたり、パンパンたたいたりすることで、繊維同士が離れて柔らかくなるそうです。
また、たまにはコインランドリーで洗うと、ドラムの高速回転により繊維がほぐれ、柔軟剤を使わなくてもふわふわ感が復活するそうです。
もしよかったら試してみてください。
参考サイト
JSDA 日本石鹸洗剤工業会