講座ビデオからの気づきを残したいと思います。
- 4521 他の翻訳者といかに差別化するか
- 4522 得意分野の決め方・育て方
樹脂のまとめ記事に関連してコメントありがとうございました。
マテリアルインフォマティクスの手法
マテリアルインフォマティクスという言葉を始めて知りました。
これについては本を読んでから改めて書きたいと思っているのですが、今の段階でのわたしのざっくりとした解釈を示すとすると、
「データを駆使した材料開発の手法」というのが近いのかなと思いました。
マテリアルインフォマティクスの手法をほんの一部でも取り入れてみると、先日の樹脂に関する投稿はもっとひねりの効いたおもしろい内容になりそうです。
- 用途を切り口として、そこで求められる化学的・物理的特性を分析する
- その特性から発展した新たな用途を仮説する
- 仮説を検証し、さらなる分析を行う。
この過程において、実験データの活用、AIによるパターン解析と予測立て、シミュレーションなどが行われますが、これらを組み合わせて材料の設計を加速させる手法が、マテリアルインフォマティクスという分野だというのが、現段階でのわたしの理解です。
先日の投稿を見てみると、樹脂の種類ごとに用途をまとめてみたものの、化学的性質から用途を深掘りするまでには至りませんでした。
例えばウレタン樹脂とエポキシ樹脂は両方とも塗床材として使われますが、どういった化学的性質の違いによって化合物の特性に差ができるのか、それによって用途や使用場所はどのように分かれるのか、というところまで最低限踏み込めていれば、もう少しオリジナルの記事になったと思います。
マテリアルインフォマティクスの手法を取り入れるには建築の知識だけでなく、化学、数学、統計、AI、様々な知識が必要です。
今の自分からみると相当ハードルが高いのですが、少しでも意識して深掘りしていきたいと思います。
目の前の課題に直結している内容について調べる
日々仕事をしていて感じる困りごとに関して、関連技術の特許を読んで、知識を深掘りする。
またその技術に関して対訳を取りメモリを構築する。
この作業が翻訳者としての差別化につながり、本業のスキルアップにもなる。
以前から言われていたことですが、改めて考えました。
まず「仕事の困りごとから深掘りしたい技術」という観点でこの1か月の仕事での出来事を振り返ってみるだけでも、ぱっと思い浮かぶものがいくつも出てきます。
さらに、「今業界で何が起きているのか」という動向を知ることで、どんな対策が求められているのか、そのためにどんな技術が開発されているのか深めていくことができる。
そしてそこから自分の開拓していくスキルや得意分野を絞っていくことができる、ということを学びました。
ビデオの中で例として、「建設業界の人手不足、資材高騰」が挙げられましたが、これらは業界全体の問題でもありますし、同時にまさに日々の業務で自分自身が直面している問題にもつながります。
この観点を深掘りしていって、得意分野を決め、育てていくということを意識していきたいと思います。
やることのアイディアはたくさんあります。調べたいことも山のように出てきます。
ただ、現状使える時間が限られています。
思いつきの勢いで取り掛かるのではなく、落ち着いて、計画的に、戦略的に。
今はまず、化学と物理を最優先にしつつ、その中から仕事と関連する内容については深掘りする意識で進めたいと思います。